こんにちは、きなこです。
皆さんは、低気圧になると体が重い…頭が痛くなる…
そんな症状はありませんか?
天気が崩れると、どうも調子が出ない・・・
こういった不調を訴える人も多いのではないでしょうか。
実は猫にも気圧が関係しているのではと言われています。
気圧が下がるとてんかん発作が起きやすくなる。
こんな話、動物病院の先生からよく聞きます。
でも、はなしには聞くけど実際のところどうなのよ?
と疑問に思ったので、そんな気圧と猫の関係性を私なりに調べてみました。
気圧は身体にどんな影響を与えるのか、調べれば調べるほど深いですよ…。
気圧とは・・・?
そもそも気圧って何?
とっても簡単に言うと、気圧とは空気の圧力。
空気の重さによりかかる圧力のこと。
気圧の単位はhPa(ヘクトパスカル)
同じ圧でいうと、水圧と同じ原理なんだって!
だから普段過ごしているこの今も体に圧がかかっているんですね。
低気圧と高気圧
低気圧は周りに比べて気圧の低い領域のこと。
気圧の中心に風が吹き込み、上昇気流が発生して雲が発生しやすくなるため、低気圧内では天気が崩れます。
高気圧は逆で、周りに比べて気圧の高い領域のこと。
低気圧とは逆で風が外に吹き出して下降気流が発生して雲ができにくくなるため、高気圧内で天気が良くなります。
〇〇hPa以下が低気圧で~とかいう定義はないそうですよ
解明されていない気象病?!
気圧が下がると頭痛がする、肩がこる、憂鬱になる…
このような症状になることを気象病と呼びます。
私も低気圧になると頭痛に肩こり、酷いときには吐き気まで…。
まさに天気に振り回されてる人間です。
実はこの気圧と気象病の関係性は未だ詳しく解明はされていないそうです。えー!(;’∀’)
鳥類には気圧を感じる器官が耳に存在することが分かっているそうですが、ほ乳類はまだ謎が多いとか。
なので「オカルトじみてる!」「そんなの気のせいだ!」と不調を信じてくれない人がまだまだいるんですね。
ですが2019年にマウスでの実験により気圧の変化を感知する場所が存在するということがわかったとか。
だったら人間や猫や犬達にもそういった気圧を感知する場所はありそうですよね!
まだ多くは解明されていない気象病の原理にも、諸説あるそうなのでその説をいくつか簡単に紹介していきます。
※猫もまったく同じなのかといったらなんとも言えませんが、同じように関係はしているのではいかというニュアンスで読んでいただければと思います。
猫にもある!?内耳の気圧センサー
場所はまだ未確定だそうですが、内耳に気圧センサーがあるらしいです。
その内耳にある気圧センサーが脳に気圧の変化を伝え、その情報に対して自律神経が反応して体調不良が起こるしくみなんです。
猫の耳のしくみはこんな感じです☟
※ちょっと雑な図ですみません…。
この図でいうと、右側の内耳部分に気圧センサーがあるのでは?!と言われています。
三半規管もあるし、なんか納得しちゃいませんか?
脳の混乱からくる体調不良
目で見た視覚情報は何も乱れていないのに対し、内耳の気圧センサーが脳に異常を知らせると脳が混乱をします。
脳が混乱をすると交感神経(※)に影響を及ぼし体調に変化がでる仕組みです。
乗り物酔いからくる体調不良もこれと同じような原理です。
※交感神経と副交感神経についてはこちらのサイトが分かりやすかったです☟
脳の混乱・・・これまた脳神経が関係しているてんかんに繋がりそうな…。
気圧の低下による水分バランスの崩れ
気圧が下がると体にかかる圧力も低下し、血管にかかる圧力も低下します。
図にするとわかりやすかったので作成してみました↓
そうすると血管が膨張し、血管内の水分が外へ外へと出ようとします。
そして血管内の水分が細胞内に移動して体内の水分を必要以上に増やしてしまい水分バランスが乱れます。
浮腫むのもこれが原因ですね。
体内に余分な水分が溜まると自律神経の乱れにも繋がります。
また、脳内の血管が拡張すると周りの神経を圧迫し炎症を起こすことで頭痛が発生したりします。
脳圧の影響
気圧が急に下がると、脳圧が上がります。
山に登るとお菓子の袋がパンパンになる原理と同じです。
脳内の圧力が高まることで細胞などが圧迫され、頭痛などが起こります。
症候性てんかんの原因の一つである水頭症は脳内に水が溜まり、脳が内側から圧力を受ける(脳圧が上がる)ことで発作を起こします。
ですので、気圧が急に下がった日などは脳圧が上がり、発作が出やすくなると言われています。
酸素濃度の影響
低気圧に見舞われると、その場所は上昇気流が起きるので空気中の酸素濃度が薄くなります。
そのため、体や脳が酸欠状態になり頭痛などの体調不良を引き起こします。
高山病とかもその原理ですね。
あくびが止まらない!とかもこれが原因だそうです。
副交感神経が優位になる
気圧が下がると気圧センサーの影響や、酸素濃度の低下などからの情報を体が感知して「活動するには適さない!」と判断し、副交感神経が優位な状態(いわゆるOFFモード)になります。
だから頭痛や吐き気まではいかなくとも、なんとなくやる気が出ない…とかいう症状が出るんだとか。
気圧の低下で眠気が増すのもこの影響です。
ここまでは気圧と体調の関係を説明してきました。
立証はされてないけど、なんとなく気圧は体調と関係していることが分かってきたかな?
次は、猫とお天気のお話です。
天気が悪いと猫はよく眠る?
猫は一日の大半を寝て過ごす生き物です。
猫はよく寝る子だから「寝子」という説も有名ですよね。
成猫は一日のうち約16時間、子猫は約20時間も寝て過ごします。
普段からこんなに寝る猫ですが、天気の悪い日なんてほぼ一日寝てるのでは?!というほど寝ていませんか?
それにはちゃんとした理由があるそうです。
理由すら可愛い!
けど、ちゃんと納得できる理由なんです。
狩りが出来ないから
本来、野生の猫は雨が降っていたりすると
狩りが出来ない→獲物が捕れない→食にありつけない・・・
よって寝て体のエネルギーを温存しているとか。猫、賢いね!
また、水が苦手なので雨の日は外に出ずにジッとしているというお話も聞きます。やっぱり猫、賢いぞー!
太陽が出ていないから
猫って日向ぼっこが大好きですよね。
うちの猫(特にルチ)も日向ぼっこが大好きで日の当たる場所を好んでゴロゴロしています。
これも諸説あるのですが、猫が日向ぼっこが好きな理由がちゃんとあります!
これらを踏まえて本能的に日向ぼっこをしている…!猫、本当に賢い子!
太陽の光りを浴びると脳内でセロトニンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
これは人間も猫も同じだとか。
幸せホルモンと言われるセロトニンには脳を活発にさせる・精神状態を安定させる作用があります。
また、太陽の光を浴びるとメラトニンという睡眠を促し体内時計を調整するホルモンの分泌が止まります。
メラトニンの分泌が止まることにより睡眠状態が活動状態に切り替わります。
ちなみにセロトニンからメラトニンが作られます。
朝に陽の光を浴びた方がいいのはこのことからなんだね。
人間のパニック障害などはこのセロトニンが大きく関係しています。
実は「てんかん」もセロトニンが大いに関係しているのでは?!とさまざまな研究がされているそうですよ。
※あくまで太陽の光を浴びる浴びないの話なので、低気圧=てんかんに影響って研究ではないです。
低気圧で副交感神経が優位になるから
上記でも、気圧が下がると副交感神経が優位になり眠気が増すことをおはなししました。
狩りもできなくて、大好きな太陽も出てなくて、副交感神経が優位になって眠くなるならそりゃ寝るしかないでしょ。
だからあんなに寝てたのね!と納得です(笑)
猫の病気と低気圧の関係性は?
気圧が下がると自律神経が乱れる。
散々こんなようなお話をしてきましたが、猫の病気には実際どう関わってくるのか…。
こんなに様々な病気に関わってきます。
猫が天気で体調を崩さないようにする対処法
何か私たちに出来る良い対処法はないか調べてみました。
順に説明していきます。
適度に遊んで体を動かす
遊びながら体を動かして体内の血流を良くして自律神経を整えるようにすると良いでしょう。
これは天気が崩れる前に、なるべくなら日ごろから運動するようにしておくといいですね!人間も同じです。(見習います)
ただ、体調が悪そうなときはそっとしてあげてくださいね。
マッサージをして体をほぐす
これもよく見ませんか?耳をクルクルするマッサージ方法。
猫も同じで、マッサージをすることで血流やリンパの流れをよくしてあげることができます。
特に気圧センサーのある耳周りを中心にマッサージをしてあげて、内耳の血流をよくしてあげましょう。
あたしお耳のマッサージ大好きよ!
ブラッシングが好きな子はゆったりブラッシングしてマッサージしつつ、リラックスさせてあげるのも◎
水分摂取を積極的に
気圧が下がると気温も下がり、そうすると猫は水分摂取を怠ります。猫ってそういう子なのです。
水分摂取を怠ると、尿結石や膀胱炎、慢性腎不全になるおそれがあります。
また、低気圧の関係で水分バランスが乱れ浮腫みや体調不良に繋がりやすくなります。
水分をこまめに摂っておしっこを出すことによって体の不要な水分を出してあげましょう。
水をぬるま湯や白湯にする、水飲み場を増やす、ウエットフードを与えるなどの工夫をしてみましょう。
低気圧を事前に把握する
事前に把握することで、持病のある子は獣医さんに相談するなど対処ができますよね。
気圧のチェックは天気予報でもよいですが、今は便利なスマホのアプリがあります。
ぜひ活用してみてください♪
<頭痛ーる>
住んでいる地域の気圧の上がり下がりがパッと見て分かりやすくチェックできるアプリです。
見やすくて可愛い!けど無料版だと1.3日先分しかチェックできないのが難点。
<ウェザーニュース>
色々なツールの中に天気痛予報というのがあります。
ざっくりした予報なら週間予報もありますし、天気痛アラームなど警戒の予報時にお知らせしてくれる機能もあります。
<やんなっちゃったきろく>
iPhoneのみの対応ですが、気圧だけでなく湿度や月の満ち欠けまでチェックできます!
細かく記録を残せるて分析までしてくれます。
自分用でなく猫ちゃん用に記録しても使えると思います♬
リラックスさせてゆっくり過ごしてもらう
いつもと様子が違う、ずっと寝ている…そんな状態だったら無理に抱っこしたり、体を動かすことはせずにとにかくそっとしてあげましょう。
その子のホッと出来る場所、隠れ場所やベッドなどがあればしっかり用意をしていつでも寛げる状態にしてあげてください。
てんかんに限らず、持病もちの子は特に異変がないかこまめにチェックしてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あくまで個人的な意見ですが、気圧は猫に大いに影響していると思います!
人間でも気圧に影響して体調不良になる人・ならない人がいるんですから、猫も影響を受ける子・受けない子はいるでしょう。
うちの子はどうか、よく観察してみてあげてくださいね♪
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